2013/10/22
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About SGW2013
スタディ・グループは、産業界における数学的問題を解決すること、あるいは数学を軸にした産業界との共同研究や連携活動の種を見出し、その芽を育てることを目的に、1968年にオックスフォード大学で始まりました。活動内容は、産業界などの異分野から、予め設定されたテーマ・領域などを中心に、個々が抱える未解決の数学的問題(数学を使えば解決に至ると期待できる課題など)を数学研究者に対して紹介・解説し、それに興味を持った聴衆のなかの研究者が、概ね一週間の会期中、当該問題の提出者と協力し、ときにはその正しい数学的定式化も含め、解決を目指すというものです。提起された問題は、会期中に解けてしまうこともあります。また、解決はできなかったもののその糸口が見つかり、その後、契約等を結び共同研究を推進して行くケースもしばしばです。もちろん、具体的な解決に結びつかないこともあります。が、それは失敗ではありません。事実その場合でも、数学研究に携わる者にとっては、産業や異分野の問題に接することができる貴重な体験となります。一方、問題を提起してくださる側にも、問題が数学的に明確にできるという点でメリットが
あるとされています。
さらに、解決を目指すプロセスに身を置くことを通じて、参加した大学院生やポスドクを含む若い人たちの興味・関心も広がり、キャリアパスの多様化を生むなどさまざまな効果が期待できます。
最初の開催以来 40年余を経過した現在、これまでに開かれた国際的なスタディ・グループは、少なくとも70余を数えます。最近では、欧米やオーストラリアなどを中心に、開催数は増加傾向にあります。実際、長期の研究インターンシップとあわせ、スタディ・グループの活動は、産業界と大学等の数学研究の協働の場、あるいは協働を促す二本の柱であるという見方が定着しつつあることも、その大きな理由です。(以上、グローバルCOE MI Lecture Note Vol. 31 より)
今回は科学技術試験研究委託事業「数学・数理科学と諸科学・産業との協働によるイノベーション創出のための研究促進プログラム」(2013年度)の援助を得て、よりアカデミックな話題のスタディグループを開催する運びとなりました。
様々な分野から3つの課題提供をしていただきます。これまでのスタディグループでも大学院生・ポスドクの方を始め、若い方を中心に活発に議論をしていただき、多くの成果を残してきています。今回も皆様の積極的な参加をお待ち申し上げております。
Organized by
Co-Sponsored by
数学協働プログラム(Coop with Math Program)
Institute of Mathematics for Industry, Kyushu University
Faculty of Mathematics, Kyushu University
Supported by
サイバネットシステム株式会社 CYBERNET SYSTEMS CO.,LTD.
Wolfram Research
MathWorks Japan
Organizing committe by
栄 伸一郎, Chiar, Kyushu University
溝口 佳寛, Kyushu University
脇 隼人, Kyushu University
渋田 敬史, Kyushu University